引っ張る原因はしつけにある
犬の散歩における引っ張ることについて考えるサイト
犬のカーミング・シグナルは、わかっているだけで三十近くのシグナルを持っているらしい。そのひとつひとつをわかってあげると、言葉にはない表現力でより深いコミニュケーションができるのでは!
犬 散歩引っ張る 1
しつけの大切さ
リードでつながれている犬が、飼い主の人間をぐいぐいと引っ張って歩いているのを見かけることがある。首を絞めつけられながらも、ハアハアと荒い息を吐きながら、犬は前へ前へと進もうとする。引っ張られている格好の飼い主も、懸命に足を踏ん張って犬をなんとかコントロールしようとハアハアと荒い息をしている。飼い主も犬も、散歩というより難行苦行を強いられているように見える。犬のこういう状態を引っ張り症候群という。いろいろな原因があってこうなってしまうのだろうが、決して好ましい関係とはいえない。連れている飼い主も大変だろうが、飼い主を引っ張っている犬もかわいそうだ。犬は連れて歩く左側を人と同じ歩調で歩くのが基本。犬が人を引っ張ったら、声をかけてリードを引き戻し、常に人の左側を歩かせるようにしつけた方がいい。しつけができていないと、犬もかわいそうなのだ。
犬散歩引っ張る2
犬は群れで暮らす習性がある
群れで暮らすことを習性として血の中に色濃く持っている犬は、飼われている家の家族が群れであり、家族の中のだれかをリーダーと思っている。こう思って初めて自分の置かれているポジションが理解でき、安心して群れの一員として暮らせるのだ。犬はえさを与えてくれて、毎日散歩にも連れて行ってくれる一家の主婦をリーダーと思っているのかもしれない。または会社で働く夫が、休日にゴロゴロとしていると犬もゴロゴロとして夫のことをナンバー2としか認めていないのだろう。そんなこともある。それでもきちんとしつけられていれば、飼われている犬は自分のことをナンバー3と認識している。ともあれ犬は散歩に連れて行ったもらえればリーダーでもナンバー2でもいいのだ。
犬散歩引っ張る3
リーダーがいて・犬がいる
家族という、犬にとっては群れの中でのしつけがされずに、序列ができていないと犬は不安になる。誰かがリーダーとして群れを統率していかなくてはと思ってしまうのだ。犬にも性格があって、リーダーがいないなら自分がボスになって群れをまとめていこうする犬が出てくる。飼い主の命令に反抗的になったり、散歩のとき引っ張り症候群が見られる犬は、自分がリーダーにならなくてはと思っているからかわいそうな犬なのだ。だからこそ飼い主は「リーダーの苦労などは、私がやるから、安心して付いてきなさい」というようにして接してほしい。その方が犬にとっても幸せなのだ。
犬散歩引っ張る4
サインを見逃すな
犬の習性を理解して、人も犬の出すサインに気づくことにより深くコミニュケーションが取れるようにしてあげたい。